ルフェビュールのベートーヴェン32番ソナタ

過去の芸術家のなかに自身が見出した「よい価値」を実際に再現してみせるというのが、ルフェビュールの基本姿勢のようです。

それは、ある意味で「付加価値」なので、演奏技法とともにその何ものかに同意しないと引き継げなくなります。みな、同意したのでしょう。それぞれある程度に。

この曲なら、例えばミケランジェリによる録音があります。ルフェビュールはより柔らかく、よりしずかに第1楽章を始めます。

これもあれもベートーヴェンの晩年なのでしょう。